やっちまったか。

まさかあの場で一発カマすなんて大それたことはせんだろ。
ということで殿下も書かれてるように向こうで何らかの症状が出てて、それを抑えるために使ったってとこですか。肺に粘液ってのでThree Valleysとかがクレンブテロールで失格なんて話は過去にありましたが、今回のイプラトロピウムははじめて聞いたと。でぃーぷさんは喉鳴りの気があったのかしらん。

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mixiに書いたことをこぴぺ。

http://www.sportinglife.com/racing/news/story_get.cgi?STORY_NAME=racing/06/10/19/RACING_Impact.html

ディープインパクトからipratropiumが検出されたって話な。さっき報道ステーションで「吸入の治療時に医師の指導に従わなかった可能性が云々」とは言っていたのですよ。でもねぇ、同じような呼吸器関係の薬でも実は「製薬会社のガイドラインに従ったけど検出されてしまった例」というのがあるのですよ。Three Valleysに関してなのですけれど、肺に溜まった粘液の為のお薬(多分気管を拡張させて息をし易くするってことかと)であるクレンブテロールによって、Meddle Park S.で失格になってしまったというのがあります。

この場合も製薬会社のガイドラインをきっちり守ったとは主張していたものの、やはり二回の検査で陽性反応が出たことでアウト。この場合は英国だったので二つの検体から二度の検査が行われた結果アウトだったのですが、仏国が何回検査をするのかなどの情報については知りません。もっかい位やって、それで陰性ならいいんだけど、勝手に分解するやつならだめだしね。はたしてどうなるか。


ちなみに、この手のドーピングについては最近の流れとして「非ステロイド系抗炎症薬」と「呼吸器関係の薬」に大概二分されてまして、欧州では後者が、アメリカでは前者が圧倒的に多いのです。数ヶ月前にケンタッキー州が出した見解についての記事
http://blog.goo.ne.jp/rosettastonejp/e/87a03e12f8c3fef6b224cd20d097443b
があって、薬物によっては代謝が遅くて検出されちゃうこともあるから気を付けなさいとか言ってます。

今年のDubai World CupでBlass Hatから検出されたのがこれ系のmethylprednisoloneなのです。昨年夏にRapid Proofから検出されたのはdexamethasoneでしたか。

アメリカにはネゴシエーターがわざわざ移籍したように、この呼吸器系については結構緩いという記憶がありまする。薬物汚染がかなり進んでいるってのが言われていましたが、昔は緩かった東海岸を中心に今はかなり厳しくなっているようです。


結局のところ「いかなる理由があろうとも体内に残存していればその恩恵を受ける可能性は否定できない」わけだからねぇ。どうにもならんわなと。日本の定めている52種類というのは「身体に入ったらまず間違いなく競走能力を高める」ってやつで、欧州のガイドラインの基本指針は「身体に入ったら競走能力を高めそうなやつ全部」ってとこでしょう。その辺りも効いてきてるのかなと。

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じゃ、私も書き足そう。Three Valleysのクレンブテロールの場合は製薬会社のガイドではレースの6.5日前に使用をやめればOKだったはずなのに、実際は9日前に使用をやめていたにも関わらず出ちゃったと。今回もそんな感じじゃないのかなと思うよ。

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なるほど、フランスと香港での検査がA検体とB検体の二つにあたるわけか。そして両方で陽性と。